中野と柳場です。どうぞ、よろしくお願いします☆
さて、平成から令和へと時代も移り変わろうとしています。訪問看護も心機一転、新担当でのブログとなります。最初のブログ記事としまして、まずは訪問看護ステーションの近況について、ご報告したいと思います。
現在、暖家の丘訪問看護ステーションは所長の下口を筆頭に、16名のメンバーで取り組んでいます。
以前は、訪問看護というと、ご年配の方の訪問がメインだったと思いますが、近年では小児の訪問も増えており、日々色々なことに対応出来るよう、研修やカンファレンス行っています。
他にも、ご本人様やご家族様の希望される場所で、最期まで過ごして頂けるよう、看取りや終末期の方の訪問なども積極的に取り組んでいます。
看取りにおいては、訪問診療の先生やヘルパーさん達といった多職種の方々、時と場合によっては、他の事業所の職員様とも一致団結し、最期を自宅で過ごすお手伝いをさせて頂いてます。
その中で特に印象に残っているサプライズウエディングについてご紹介させて頂きます。
その方は、訪問看護導入時と同時期に、ご本人様の容態が悪くなり、奥様もその姿を見る事が辛い様子が伺えました。
しかし、看護師が訪問する事で、特に奥様は安心した様子で、ご本人様との出会いや昔の話をしてくれるようになりました。
その中で「結婚して何十年も経ったけれど、結婚式は挙げられなかった。最期に写真だけでも撮りたかった。」と、ご本人様の居ない所で話していました。
また、ご本人様も体調の良い日に「結婚式もしてないし、妻にウエディングドレスも着せてあげられなかった。着せてあげたかったな。」と、同様の内容を話していた事が、とても印象的でした。
そこから、他事業所の職員さんと話し合い、サプライズウエディングを行う事が出来ました。
全く知らなかったご本人様は、奥様のウエディングドレス姿を見て「綺麗・・・着せてあげられなかったから・・・」と目を細め、嬉しそうに涙を流していました。
また奥様もその姿を見て、そっとご本人様の隣に座り、優しく抱きしめました。
写真撮影の時もお二人満面の笑みで、奥様がご本人様の頬にキスをしておどけて見せる場面もあり、お二人の幸せそうな姿を見て、私たちもまた自然と涙し、訪問看護師である事を改めて誇りに感じた事を、今でも鮮明に覚えています。
その数週間後、奥様に見守られながら穏やかに息を引き取られました。
ご葬儀の日、祭壇の遺影にあの日の姿がありました。
終末期の方やそのご家族様が、残された時間を有意義に過ごせるよう、そしてその人らしい素敵な思い出が残せるよう皆で考え、私たちに出来る事をお手伝い(ターミナルケア)させて頂いています。
また、そういった関わりの中で、私たち自身も学び、成長し続けられる職場でありたいと思います。
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